METHANE reportは、災害時の通信において、必要な情報を漏れなく伝達・共有するのに有用と考えられる情報内容の頭文字を取ったものです。この順序で伝達していけば漏れなく伝達でき、聞く側も聞き漏らしがなくなると思います。
M:My call sign / Major Incident・・・まず名乗り、災害の宣言。
「〇〇救急隊の△△です。」「大規模事故が発生しています。」
E:Exact location・・・正確な位置・座標。
「場所は□□自動車道上り線〇〇kmポスト付近です。」
T:Type of incident・・・災害の種別。
「大型バス同士の追突による横転事故です。」
H:Hazard・・・現場活動における危険性の情報。
「現場にはオイル漏れがあり、車両火災の恐れがあります。」
A:Access・・・現場までの経路と手段。
「上り線は全線通行止めであり、××インターチェンジから下り線を走行し、現場付近で警察の誘導に従ってください。」
N:Number of casualties・・・傷病者数。
「バスは2台とも満員であったと考えられ、座席数から合計70名前後の傷病者が見込まれます。その重症度については現時点では不明。」
E:Emergency services present and required・・・緊急対応機関の現況と今後の必要性
「現在、警察の交通規制の下、指揮隊1隊、救助隊5隊、救急隊3隊、消防隊6隊が到着済み。今後の患者対応のため、ドクターヘリおよびDMATの出動を要請したい。」
といった形で情報共有していきます。