災害医療におけるAssessmentの重要性は日常臨床と変わらないか、それ以上です。
Assessmentの結果をもって活動の方向づけがなされるためです。
これを曖昧にすると活動全体が混乱をきたします。
そしてこれは状況にあわせて臨機応変に絶えず更新していかねばなりません。
CommunicationのところでMETHANE reportに沿って、EMISなどから情報収集した内容を吟味し、
今必要とされていることは何なのか、考える必要があります。
Command & Controlが確立されているのか?
Safetyは確認されているのか?
Communicationは確保されているのか?
それができていなければまずはそれらを最優先に組み立てなければなりません。
それができているのなら、ニーズとリソースを比較して、
最重点課題は何なのかを割り出し、これにどのくらいのリソースを割いていくべきかを考えなければなりません。
そして災害の現場では状況が刻一刻と変化していきます。
最重要課題が達成されるたびに次の目標を設定するのは言うまでもなく、
その他あらゆる課題が同時進行で進められるため、ひとつひとつを評価しながら実施していかねばなりません。
これを実際に軌道に乗せられるように、『PDCAサイクル』を回していけるようにすることが重要です。
『Plan(計画)』『Do(実施)』『Check(評価)』『Act(改善)』を繰り返していくということになります。